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青年海外協力隊に参加してみた
わたしは10年以上前にJICA主催の「青年海外協力隊」参加したことあります。
派遣された国は日本の地図にはのっていないくらいのカリブの小国…
世界に羽ばたきたい!
ボランティアやってみたい!
青年海外協力隊ってどうだろう?
でも英語できないし…
など、迷っている人多いですよね?
あまり評判はよくありませんが、決して悪い話ばかりではありません。
私は結果的に参加して良かった
と思っています。
今日は、参加を迷っている男女に
【JICA海外協力隊やめとけ?】元青年海外協力隊員OGによる参加体験談
実話ベースで向き不向きなどお教えします!
JICA海外協力隊とは

出典:JICA海外協力隊
元「青年海外協力隊」。以前は応募可能年齢が20~39歳でしたが、参加者が少なくなってきて年齢で分けるのをやめたようで、一気に69歳まで引き上げられています。
さらに、人生経験豊富な人が参加できる「シニア海外協力隊」というのもあります。
昔は40~69歳だったらスキル関係なく応募できたのですが、現在は専門性を重視して「実務経験15年以上」など応募設定が変わりました。
JICA海外協力隊の活動内容

村落開発や看護師、幼児教育、学校の先生などが多い。
私がとある中米の田舎町で出会った隊員は、大学生に算数ドリルで「公文」教えていました。
(「数学」じゃない。くもんです。)
しかも先生の方が「こんなに計算したくないので教えられない…」という始末w
発展途上国ってそういうもんです。
日本では考えられないくらい教育の差があります。
だから協力隊が必要なんです。
シニア海外協力隊案件は、資格よりも専門性が高く実務経験が重視されます。
(ほとんどが15年以上)
空手師範や日本語教師、自動車整備、品質管理(←これ本当に海外の人はできない。ドイツ人でさえダメ。日本が世界一)、廃棄物処理の方法を教示するなど。
JICA海外協力隊参加FAQ
JICA海外協力隊応募時に必要な資格

専門性を求められるものについては必要です!
例えば、栄養士や保育士、理学療法士、調理師、音楽の先生など…
実務経験は最低でも2~3年必要のため、参加者も実際は25歳以上がほとんど。
シニア海外協力隊案件は資格よりも実務経験重視なので、庭師や建築の現場監督などは資格が無くても応募可能です。
18歳から応募可能となっているのですが、基本的に派遣国の要請としては相手国側の要請で専門学校卒業(準学士)以上の募集が多いです。
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JICA海外協力隊の英語力

そもそも、
なんで英語なの?
中南米は英語通じませんし、アフリカは第二外国語がフランス語の国が多いです。
2か月間びっちり合宿所で語学研修があります!
1日6時間くらい語学を習いますのでまず挫折しない。
(でもそんな中でも語学力が無くて数人最終試験に落ちます…)
なので英語力に自信が無くても大丈夫。
私が参加した当時ですが、TOEIC730点以上あれば、赴任前の語学研修である2か月間の合宿は免除でした。
合宿は2か月間の寮生活(無料・しかも個室!昔は大部屋だったらしい)なので、会社辞めた人や仲間が欲しい方は参加したほうがいいとは思います。連帯感もわきます!
実は誰も言いませんが、協力隊の内容で語学よりも大事なのはプレゼン力。
絵を描いたり実際にやってみせるのが一番♪
JICA海外協力隊の派遣先

9割がたアジア、アフリカ、中南米、オセアニアの島国などですが、ハンガリー、ポーランドなどの欧州もたまにあります。(だいたい欧州は現地女性と結婚するイメージがある)
村落開発や学校の先生は後で派遣先を告げられるため、自分では選べません。
国によっては、摂氏50度でエアコン無い中、朝起きたら水たまりから水を汲んでくるような生活から始まるかも…さすがに牛糞でできた家に住むのはありませんが。
JICA海外協力隊の給料

「ボランティア」という印象が強いのですが、実は「雇用」。
支度金として前金で50万円位もらえて、半年で任期短縮しても退職金で60万円ほど。
(現地手当・生活費(家賃は別)は国によって変わります)
私がいたカリブの国は一番物価が高い発展途上国でしたので、もらえた生活費は高かったです。
さらに、積立金として2年がんばれば退職時に200万円くらいもらえます。(シニアは少ないかも)
今は1年に1度帰国がゆるされるそうです(メンタル的にしんどくて任期短縮されないように)。
JICA海外協力隊帰国後の就職

その昔、青年海外協力隊への参加は企業にとって暗黙の了解で
「2年間遊んでいたとみなす」
といわれ帰国後の再就職が困難でした…今はどうなんでしょう
大企業は無理かもしれませんが、語学を生かして仲間と起業するとか、おもしろかったら再度協力隊に応募してみてもいいかもしれません。
再任期は3回まではできるようです。
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【大自慢】知られざるご対面

平成天皇が外国が大好きで、皇太子だったころから協力隊員にお目にかかるという場所を設けてくださいました。あの赤坂御所の中に入れたのですよ~!
私は今の令和天皇と二人きりでお話をさせていただきました。おほほほほほほ(超自慢)
今は愛子さまとお目見えするのかな?
JICA海外協力隊に向いている人7選

SPIテストや「資格」や「専門性」で勝負なんていいますが、結局以下の7つのうち5つ以上備える人が向いています!
周りに日本人が誰もいなくても平気な人

もちろんwi-fiなんてありません。
トイレに一人でも行けないような女子は無理!
それから現参加隊員によるブログは禁止です!
お小遣い稼ぎなどはできません。
笑えることに、隊員が探しまくってJICAに通報しますw
リアルでスマホ断食できます。
人と協力して仕事を進めるので、コミュ力はある程度必要です。
現地人に「チャイナあっちいけ」など差別されても気にしない人

実は、一番悩まされるのがこの人種差別…特に男子は石を投げられたり
「チャンチュンチョン(アジア人に対する差別用語)」
と容赦なくからかわれます。
「お前らのために来たのに…」
と思うと不甲斐なくなります。
でもそこで
「人種差別はいけない」と活動するのが協力隊による啓蒙活動のひとつ!
虫とか衛生的に汚くても気にしない人

家の中にお菓子置くと蟻にたかられるのがふつー。
家の中に虫がいない日本の家のほうが不思議…w
私なんてあのおぞましい茶色くて10cmはあったであろう”G”がベッドの中にいました…😨
さすがに発狂した…
中国でも田舎に行けば20歳くらいの女子でも道端で野ぐそしています。
衛生観念や羞恥心を日本人と同じだと思ってはいけません。
その、
「衛生観念」や「羞恥心」を教えに行くのがJICA海外協力隊の仕事
なんです!
人を赦せる仏様のような人

日本人は背が低いので、若くどころか幼すぎて見えて30歳くらいでも15,6歳だと思われます。
(下手すれば12,3歳…)
そのため
「You,友達つくりに来たの?」
など、からかわれていうこときかない現地人多いです…
そんな現地人にも大仏スマイルでニッコリ微笑んでスルーし、
「かわいそうだから赦してあげる…」
くらいの気概でないとハゲます。
やる気がほどほどの人

ぶっちゃけ
「何しに来たの?」
と言われることがほとんどです。
そんな現地人に息巻いて
「私はあんたたちを救いに来たのよ!」
なんて息巻いていると失敗します…
むしろ
「こんなもんだよねー」
くらいに思う方がちょうど良いです。
犬好きな人

アフリカやアジアなど新興国は野良犬が多いです…うるさくて眠れないほど…
犬の鳴き声が気になる人は無理!!
さらに狂犬病の犬がいない国は世界205か国中日本とスイスだけ。
野犬に噛まれたら100%死にます。
私はカリブで犬が大嫌いになりました。
犬のせいで睡眠不足になりノイローゼに…これが任期短縮のきっかけでした。
2年間めげずにやり通す人

実は
「任期短縮(通称:にんたん)」
といって、途中で退職してしまう人が多いです…
そのため「2年間何があっても辞めない人」がいちばん重宝されます。
最後に。

私は半年くらいで体調不良でめげて任期短縮しました。(すいません…)
今でもその後遺症が残っていて、仕事に支障が出るときがあります。
それでも、なかなかカリブの島に住むなどの体験はできないし、参加しなかったら一生後悔したと思っています…
私の人生で協力隊に参加するということが目標の一つだったから。
イヤミではなく、その機会をくださったJICAに感謝しています。
私が参加した年齢は30代後半でした。
20代で参加しようとしたら参加できる資格や専門性が無かったからです。
だから、
専門性がある人で参加を迷っている人は、参加することをおすすめします。
そのまま就職したところで、
「わたしはどうせ協力隊に参加するからいいわ」
という思いに駆られて、どんな職も中途半端に就職してしまうからです。
さらに、40代過ぎてからの参加は正直体力が厳しい💦
実際に心臓の負担などで任期短縮になってしまった人もいます…
そういえば、元海外青年協力隊で有名人といえば、あの湊かなえ先生がトンガのババウで活動していらしたことあるんですよ!(ちなみにババウはめっちゃくちゃいい派遣先)
体験談ブログの紹介
いろんな体験談を読んで参考にしてみて下さい!
この2つのブログは特に事実に沿っていて参考になります。
セネガルとか隊員が80人もいるって聞いたから日本人同士のほうが大変そう…
帰国後のことは帰国してから考えれば?
現職参加できる人がほんとう羨ましい…